けおされた

mind manifesting. (自分の非日常について書きます)

AUSTIN PSYCH FEST 2013に行ってきたよ ②

 AUSTIN PSYCH FEST 2013に行ってきたよ②

 2013/4/26(金) おどおど銀林檎の巻

 

 さて金曜日。Carson Creek Ranchにおける、オースティン・サイケ・フェスト1日目である。(どうでもいいが、正しいカタカナ表記はサイケフェストなのかサイクフェスタなのかサイケフェスティバルなのか、まあ何でもいいっちゃいいと思うんだけど。)

 

 

 

 終了後、帰りはどうなるのだろうかと不安であった。なんかシャトルがあるとか途中までだとか。歩いてシャトルのバス停まで行けるわけじゃなし、タクシースタンドがあるよとホステルの係員は言うけれど、公式サイトにはタクシー予約しないと拾えないかもよ!と注意書きがある。俺はこっちで使えるセルフォンは契約していないしどうしようどうしよう。

 

 取り敢えず、行きはタクシーなのだろうかと不安がっていると。やはりホステルには、フェスの参加者が沢山いるらしく、そいつらと一緒に行けば?と言われる。

 

 そして俺はデイビィとかいうヒゲモジャのカナダ人のイエローキャブに同乗したのだった。

 

 なんとか到着したのだが、午前中にタクシーに出たのは全員キャンパーらしく、キャンプじゃない俺は会場がオープンするまで三時間近く待たされることに。

 

 特にやることもないので、誰もいない駐車場でスマートフォンでラクガキしたりしながら、105円のイヤフォンでウォーロックスの歌を聴きながら歌っていた。

 

 「Your scalpel cuts... Deep, clean, light, through my heart and through my mind... Ah hah haaah. Oh, it's just like surgery...」

 

 

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 時間が来て列に並ぶとスコットとか言うカナダ人と喋った。BJMのシャツを着ていた。勿論去年も参加していたようで、今年はディアハンターを見に来たらしい。

 

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 到着するなり早速屋台にて「Goat Cheese Pepper」とかいう奇怪な食べ物を食べる。うん。何だこれは。チーズは大好きなのだが。何だろうこれは。この葉っぱはハーブ的なものだと思うのだが、想像以上にお上品な味と量であった。

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 The Wolfとかいう人たちを「ふーん」という感じで見た後、Reverbarationステージにて、スコットおすすめのRide Into The Sunを見に行く。座ってみていたのだが、いつの間にか軽い瞑想状態に入っていた。シューゲイズ的な曲もあるが、おそらくThe Black Angelsから多大な影響を受けていると思われる。「デデッド、デデッド…」という重力のあるベースが心地よかった。僕は頭をゆらゆらさせたりしながら聴くのが好きなのだが、たまにこっちを見て笑っている人もいるので、多分俺の音楽の聴き方は変なのだ。

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--Ride Into The Sun

 

 

 会場にはホットドッグ屋、バー、物販のほかにも、アートスペース、タイ式マッサージ、変なオブジェなどが飾ってあり、またElevationステージ近くの川岸もキレイで、ウロウロしているだけでもあまり退屈しないのであった。この日はたまに小雨が降ったりしたが、基本的には曇りで暑くも寒くもないのが良かったように思う。

 

 スコットと再会したので、Bass Drum of Deathとかいうベースレスガレージバンドを見た。まあパンクなのだが、どことなくVINESっぽさというか、粗暴なだけ(極端な例を言うとアナルコ・パンクみたいな)じゃない感じはそこそこ面白かった。まあでも、自分の気分にマッチするものではなかった。「APF界隈っぽいサウンド」というのは確かにシーンとしてあると思うのだけど、フェスティヴァル自体はガレージなサイケデリア、メタリックなサイケデリア、エクスペリメンタルなサイケデリア、ドリームポップなサイケデリアなど、或る意味では狭く或る意味では広いこのラインナップが、実は、隠れた魅力なのではないかと思う。

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--Bass Drum of Death

 

 

 これまたスコットおすすめのフード。ワッフルでチキンを挟んだタコス。$5とリーズナブルなのがよかった。チリソースとメイプルシロップは自分でかけたのだが、変な味!

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 テントで見たLumeriansは何となくコズミックなサウンドをイメージしていたのだが、イメージ通りのピカピカした音。デジタルな世界。結構そういうのは多い。

 

 Tinariwenのエスニックサウンドも大好評だった。木のそばでは何やらお香でも炊いているのか甘い匂いが漂っていて、少し離れたところには、バンドのドラミングと民族楽器に見事にシンクロした舞いをゆらゆら踊っている二人組がいて、注目を集めていた耳にクるような何かをキメてらっしゃるのかなと思った。彼らを撮影している人もいて、僕も踊りながら写真を撮っていた。拳を上げて汗を流すでもなく、ただステージから離れた芝生の上を踊りながら徘徊していた。穏やかな時間が流れていた。シートの上で静かに瞑想する人もいた。

 

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 --Tinariwen

 

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 ボール遊びやシャボン玉遊びをしている人も多かった。

 

 さて、期待以上に面白かったのが、奇天烈なギターサウンドが特徴的なTHE SUUNS。MVでも見ていただければそれで充分だが、本当にあの特徴的なフレーズは一度聴くと忘れられない、「奇天烈」という言葉があまりにもピッタリのサイケデリック・ロック・バンドである。しかし、そのプレイはコミック・バンド的な印象では勿論なく、寧ろこんなにクールな奴らだったとは!と感嘆させられるもの。モダンなサイケデリアによくある基本型を備えつつも、例えば60'sのクレイジーなグループThe Balloon Farmからも感じるような、「奇天烈ありながら逞しい足腰のサイケデリック・サウンド」が彼らの持ち味といえる……のかもしれない。またエフェクトの効いたヴォーカルもよかった。

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--THE SUUNS

 

 

 The Soft Moonもどこに終わりが来るかわからない、スピーディーなビートにノイズを重ねていくうちにどんどんぶっ飛んでいくような轟音系の連中。もうクタクタだったのだが、真っ赤な照明とドラミング、たまに入る加工されたシャウト、そういうノイズに身を委ねているとだんだんラクになれた気がした。サイケデリック・ミュージックは意識以外は別に動かさなくても楽しいから体にやさしいのだ(俺理論)。

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--The Soft Moon

 

 

 WarpaintやRAVEONETTESも記憶に無い。実は最近スピリチュアライズドを見たよとか言っていた彼女連れの男におすすめされたのだが(そういえばアベック多いですね、フェスって)、翌日のために体力を温存したいのと、本当に疲れていたのでちょっと帰りたくさえなっていた。

 

 テントのステージが一番好きだ。音の響き方がシンプルにいい。シルヴァー・アップルズの登場を前の方で座って待っていた。パイプを回し飲みしている連中がいた。別のごっつい金髪のおじさんも何かをもぐもぐしていた。遅い時間帯だからかな。幾らかお喋りしたが、名前は確かビリーとか言った。親切な人であった。ビリーでいいや、今後連絡するでもなし(※後日談:しました)。

 

 遂にSimeon爺さんが登場。爆音ノイズに頼るまでもない、極めて単純でありながら常に直感的に一番適切な音が選び取られているようなシンセ・サウンド。それが余りにも気持ち良い。期待以上で驚いた。オーディエンスをじっと見つめながら語りかけるような歌もそのトリップ感を向上させ、気が付いた時には全精神を拐われていたのであった。

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 --Silver Apples

 

 パイプ連中はBlack Rebel Motor Cycle Clubに移動したのか。気が付けば最前列へ。実はこれまた僕は普段あまりシルヴァー・アップルズを聴かないのだが、家で古い音源を聴くよりもよっぽど恍惚としていてヤバかった。また聴きたいな。

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 トリのAcid Mothers Templeは、キーボードの方が真後ろにあるギターアンプの位置が気に入らないと苛々していた。最終的に自分の側が移動していたけれども。

 ただドラッギーなノイズの海をかき混ぜるためだけにギターという道具を最大限に使っているような人たちだった。前方でラリッたハゲオヤジがフラフラしていて皆さんうっとおしそうにしていた。ほどほどにね。そして、Simeon再び登場。一緒に現実の世界を宇宙の彼方まで切り開いて帰られました。ヘトヘトでふらふらしていることも含めて、何だか心地良い体験が出来たといえる。

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--Acid Mothers Temple w/ Silver Apples

 

 

 もう2時ぐらいになっていて、ヤベェなタクシーどうしよう、最悪誰かに呼んでもらうか、という感じだったが、無事に拾えて安心しました。つうか余裕でした。一人でも捕まえられましたよ。この時はAustin Cabだったが、いい道を選んでくれるいいタクシーだった。ずっと帰りのことを心配していたのだが、タクシーが充分あって安心できた。